2014年7月25日金曜日

カルシウム

こんにちわ。
こころ整骨院 大山院 田村です。

今日はカルシウムについて書きたいと思います。

骨は体の保護や姿勢の維持、筋肉を用いた運動、栄養の貯蔵、血球を産生する
といったとても重要な役割を持っています。

その骨を構成するカルシウムですが、骨の主成分は正しくはリン酸カルシウムといいます。

体内に含まれるカルシウムは、20代までの成長期に増加し、その後、30代で緩やかになり、やがてピークに達します。そして少しずつ減少していきます。

女性の場合は50代を過ぎ頃から急に減小してきます。
これはカルシウムの流出を抑える働きがある女性ホルモンのエストロゲンなどが
閉経を機に分泌が止ま り、その効果が失われる為です。 
 
だから、女性のほうが骨粗鬆症になりやすいわけですね。

患者の約8割が女性で、60代の3人に1人が骨粗鬆症になっていると言われています。

★カルシウムを効率良く吸収するには…。
①ビタミンCとビタミンD

ビタミンDは腸でのカルシウムの吸収を促進し、骨への定着を促進します。
ビタミンCは骨や筋肉の繋がりに欠かせないコラーゲンを作るのに必要な成分です。

②マグネシウム

マグネシウムは骨の骨芽細胞(新しい骨をつくる細胞)に働きかけて、骨の中に入るカルシウムの量を調節しています。マグネシウムが不足すると、骨に十分なカルシウムが行かなくなります。
その場合不足しているマグネシウムの代わりにカルシウムがあてがわれるのですが、マグネシウムの3~5倍の量のカルシウムも放出されます。その為脆い骨になってしまい、骨粗鬆症といった病気になってしまいます。
カルシウムをマグネシウムの2~3倍程度摂取することが良いようです。

③カルシウム・マグネシウムが多く含まれる食材

カルシウムは乳製品、骨ごとの魚、殻付きエビ、葉物等に多く含まれます。
プロセスチーズ・パセリ・ししゃもなど
 
マグネシウムは、大豆製品、魚介類、海藻、木の実に多く含まれます。
なまこ・あさり・納豆など

桜えび・しらす干し・ 油揚げなどはカルシウム・マグネシウム共に豊富に含まれています。

④適度な運動
  
運動などで骨に力が加わると、骨を頑丈にしようと骨芽細胞(新しい骨をつくる細胞)の活動が活発になります。そうすると必要となるカルシウムの量も増え、カルシウムの吸収率、体内にあるカルシウム総量が増加します。適度な運動は骨を丈夫にするだけでなく、カルシウムの吸収率にも効果的です。

カルシウム・パラドックス
 カルシウム摂取が不足すると骨粗鬆症の原因となるだけでなく、血管等の軟部組織にカルシウムが逆に増え、動脈硬化、糖尿病、高血圧など様々な疾病が起こる現象をカルシウム・パラドックスといいます。

骨粗鬆症を予防すると同時に動脈硬化を防ぐためには、適切なカルシウム摂取と同時にカルシウム以外の骨代謝に必須の栄養素であるビタミンDやビタミンKの摂取が推奨されています。

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